Claude Code上に、アンケート分析専用のスキルを構築しました。名前は Survey Analyzer。やったことは大きく4つです。
1. 処理の流れを「憲法」として言語化した
スキルの中に、この分析で必ず通る手順を書き下しました。
- CSV/Excelを読み込む
- データのクレンジング(重複・異常値の処理)
- ラベル付け
- 記述統計(最小値・最大値・中央値・平均値・標準偏差)
- 特筆すべき項目のグラフ生成
- 1ページのHTMLレポートとして出力
まず記述統計で全体像をつかみ、そこから深掘りする項目を決める。この順番自体を、毎回AIに説明し直すのではなく、スキルの側に固定しました。
2. 過去の成果物を「お手本」として読ませた
過去に作ったグラフ画像とスライドをexamplesフォルダに格納し、参照させるようにしました。色づかい、形、線の太さ。これまで積み上げてきた見せ方の作法を、指示ではなく実例で伝える構成です。
3. ディレクトリと命名規則を標準化した
- 入力データ(ローデータ)と出力(HTML・画像)を明確に分離する
- 修正指示が入ったら、最新版だけを出力フォルダに残し、旧版は別フォルダへ自動で移す
- ファイル名は「西暦8桁の日付_グラフ名_顧客名_バージョン」で統一する
分析作業でデータが散乱するのを、仕組みの側で防ぐための整備です。
4. 修正を自然言語で回せるようにした
「この色を変えて」「年代順に並び替えて」「この項目を追加して」。Rのコードを探して書き換えていた工程が、対話に置き換わりました。
なお、この一連の作業──開発環境のセットアップからスキルの構築、実データでの分析まで──は、この日の商談の中で通しで行われています。
そして実際に会員データを読み込ませたところ、想定していなかった副産物がありました。異常値の自動検出です。AIが「121歳」という年齢データと、「1900年1月1日」という生年月日を指摘したのです。人が目で追う必要があった不整合が、分析に入る前の段階で洗い出されたことになります。
また、分析スキルの構築そのものとは別に、Claudeのモデルごとの得意領域の違いや、音声入力を使った指示の出し方といった実務的なノウハウも共有しました。地味ながら、日々の効率に効いてくる部分です。
生成されたHTMLレポートを確認したうえで、次のように判断しています。
単にそれらしい文章が生成されているんじゃなくて、ちゃんと手順を経て数値が算出されている。
数字を扱う仕事で、これは決定的な確認でした。